新人の質問に手を止めて耳を傾ける
働きやすさと学びの多さが印象的

社会人になるまで一人暮らしの経験はなく、赴任した岐阜県も未経験の土地。正直、不安はありましたが、実際に来てみると住みやすい場所で、工場に隣接する寮での一人暮らしにもすぐに馴染めました。
仕事では、設計に欠かせない3Dモデリングソフトの操作方法を学ぶ一方、出荷前の精度測定や開発品の評価試験の方法などを、先輩に教わりながら身につけていきました。私が担当するメカトロ製品は、物体の滑らかな直線移動を助ける「直動案内機器」と、マイクロエレクトロニクス技術が一体化したもので、機械系、電気系、ソフトウェアなど多彩な分野の知識が必要です。そのため各分野のエキスパートに色々と学ぶ必要があるわけですが、新人時代は「今、質問したら迷惑にならないか」などとつい考えてしまい、声かけを躊躇することもありました。ただ、日本トムソンではいつ誰に質問しても、みんな手を止めて話を聞いてくれます。おかげで私も臆せずに色々と質問できるようになり、当初から「働きやすい職場だな」と感じたことが強く印象に残っています。
学びの機会が多かったのも有り難かったです。愛知県内の技術訓練センターで必要に応じて技術講習を受講できる仕組みがあり、私も電気回路などの講習を受けました。また展示会への参加を希望したところ、近場だけでなく東京で開催された展示会にも技術説明員として同行させてもらい、業界の最新動向などにも触れることができました。

3年目の現在は、開発製品の作り込みや、新機能の試作などが業務の中心になっています。社内でのプレゼンテーションを担当する機会もあり、初回はものすごく緊張しましたが、上司などからのアドバイスに従って発表方法を少しずつ改善することで、徐々に慣れてきました。自己評価としてはまだまだですが、「説明が分かりやすい」という他部署の方の評価を聞いた時は、成長を実感できて嬉しかったですね。
実はもうすぐ私が開発に携わった製品がリリースされる予定で、今は取扱説明書などの準備を進めています。この業務でも、課の先輩方が忙しい業務の合間にさまざまなアドバイスをくれました。当社では、手厚いサポートがある一方、自分の裁量で決められることも多いので、仕事が進めやすいです。アイデアは自由に出せますし、仕事の幅を広げたいけどそれによって担当業務が疎かになることを心配して踏み出せないでいた時には、上司が「与えられた仕事に対して、自分なりの＋αができるといいね」と背中を押してくれました。少数精鋭なので、いろんな工程、部門の人たちと関わりながら、幅広い仕事を経験できるのも魅力です。今までにない仕組みの検査システムを作って検査部門の方に喜んでもらえたり、問い合わせ対応で販売部門の方に感謝されたりと、やりがいを感じる瞬間がたくさんあります。今後もお客様に寄り添った仕事ができるよう、知識やスキルを磨いていきたいと思います。