IKOエピソードNo14 IKOの今と未来を発信するプライベートショー「IKO Today」

自社独自のプライベートショーでIKOの現在地を示す

IKOでは、外部の大規模展示会への出展のほかに、自社独自のプライベートショー「IKO Today」を日本各地で開催しています。今回のエピソードでは、2月20日、21日の2日間で1000人超が訪れた「IKO Today in Utsunomiya」の活況ぶりをレポートします。

全国各地を回るIKO単独の展示会「IKO Today」

IKOでは、工作機械、機械要素技術、半導体など、自社事業と関わりの深い大規模展示会への出展を長年続けています。ただ、こうした外部の展示会は大都市で行われることが多く、すべてのIKOユーザーが足を運べるとは限りません。そこでIKOでは、自社単独のプライベートショーを「IKO Today」と題して、日本全国の営業拠点の持ち回りで開催してきました。

大規模展示会ではできないIKOの全シリーズを展示

2025年2月20日、21日のプライベートショーは、「IKO Today in Utsunomiya」と題し、ライトキューブ宇都宮で行われました。今プライベートショーでは、外部の展示会ではスペースの関係で難しいIKO製品の全シリーズを展示。昨年12月に発売された「パラレルドライブステージ」をはじめとする「メカトロシリーズ」、世界初の技術で優れた潤滑性能を兼ね備えた「液晶潤滑シリーズ」、複雑な荷重を同時に受けることができるコンパクトな軸受「CRBシリーズ」など、場内に展示された製品の数は標準品・試作品を合わせ、100点超を数えました。

直動／ニードル／メカトロの３大製品群ごとの展示で来場者の満足度もUP！

またIKOの3大製品群である、ニードルベアリング、直動案内機器、メカトロシリーズごとにエリアを区切り、それぞれの製品やその製品が採用されているロボットや工作機械などの各種採用事例を展示。さらに、各製品群のスペシャリストを配置することで、より専門的なご相談にもスピーディに対応できるようにしました。

来場者たちは、各エリアを一つ一つ順番に見て回ったり、あるいは、お目当ての製品のあるエリアに真っ直ぐ向かったりと、思い思いの方法で場内を巡回。機械部品メーカーに勤めているという男性は「1社単独の展示会に来たのは初めてだが、大規模展示会よりも製品の一つ一つをじっくりと見られる。特に、製品シリーズごとに丁寧かつ詳しく展示されているこのスタイルは、情報が頭に入ってきやすい。各エリアに配置された説明員の解説も非常にわかりやすくスムーズで、収穫は多かった」と話していました。

IKOリニアウェイの組み立て体験に来場者は四苦八苦

IKO製品はもとより、ベアリングそのものの構造を理解してもらいたいと、本プライベートショーでは定番となったIKOリニアウェイの組み立て体験コーナーは、今回も大勢の来場者で賑わいました。来場者たちは、リニアウェイにピンセットで小さなボールをセットしていく実際の組み立て作業に四苦八苦。IKOの説明員たちにアドバイスを受けながらなんとか組み立て終えると、皆一様に充実の表情を浮かべていました。

設計技術者をしているという男性は「想像をはるかに上回る難しさだった。製品の構造を実際に見られたことも良い経験になった」と笑顔。一方、購買を担当しているという女性は「普段はPC上でしか見ていないパーツに実際に触れ、その触感や重さなどを肌で感じられたことが良かった。想像以上に細かい作業で、職人の技が詰まっていることを実感した。今後、自分が購買する製品の見方も変わってくると思う」と話していました。

アライアンスパートナーエリアの設置もプライベートショーならでは

多くのアライアンスパートナーにご参加いただいていることも、プライベートショーならではの特徴の一つ。IKOでは、お客様の課題やニーズが目まぐるしく変わる現代のビジネス環境を鑑み、パートナーとの得意分野の掛け合わせでのソリューション提供にも柔軟に対応しています。今回も、IKOとパートナーが共同で開発した多種多様な製品が会場を彩りました。IKOの担当者は「企業間連携による課題解決の重要性は、近年、より高まっていると感じています。IKOとしてもパートナー企業の方々と共にお客様課題に寄り添い、より良いソリューションを提供していきたいですね」と話していました。

外部講師を招いたセミナーなども企画し、来場者は1000人を超える

このほか、宇都宮に拠点を置くキヤノン株式会社様の特別講演が両日行われたほか、IKOの取り組みや新製品、新規ビジネスなどに関する講演など、2日間で計10回のセミナーも開催。こうしたてんこ盛りの企画を用意した結果、1000人超もの方々にご来場いただきました。その中から、多くの意見交換や有意義な商談の機会も生まれています。このお客様一人一人とまっすぐに向き合い、その要望や課題を丁寧にフォローすることでより良いソリューション開発につなげ、社会に貢献する技術開発型企業であるIKOの提供価値をさらに高めていきたい考えです。