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IKOエピソード JIMTOF2024会場レポート

IKOブースへの来訪者が前回より大幅増!
日本国際工作見本市「JIMTOF2024」で確かな足跡を残す


IKOブランドの認知度向上やシェア拡大、潜在顧客の発掘などを図る上で、各種の展示会や見本市への出展は非常に重要なポイントです。また、多種多様で高品質なIKO製品が多く採用されているのが工作機械。この2つの要素を兼ね備えた日本国際工作見本市「JIMTOF」は、IKOにとって最重要な展示会の1つと言えます。2024年11月に東京ビッグサイトで開かれた「JIMTOF2024」で、IKOは来場者に何を伝えてきたのか。近年、稀に見る盛り上がりを見せたIKOブースの様子をお届けします。

コロナ禍以降2度目のリアル開催となったJIMTOF2024。来場者数は回復傾向に

会場の西展示棟と東展示棟をつなぐ通路は多くの人であふれ返る(11月7日撮影、以下同)

日本国際工作機械見本市「JIMTOF」は、工作機械とそのあらゆる周辺機器が世界から集まる展示会です。1962年のスタート以来、新型コロナの影響でオンライン開催となった2020年を除き、基本はリアルイベントを隔年で実施しており、工作機械領域における世界最大規模の展示会とされています。今回のJIMTOF2024では、総来場者数(期間中の重複なし速報値)が12万9018人と前回2022年の11万4158人を上回りました。コロナ以前に行われた2018年の15万3103人には届かないものの、その来場者数が回復傾向にあることは間違いありません。

近年のJIMTOFの来場者数には上記のような増減がある一方、おかげさまでIKOブースへの来訪者数は、毎回その数を増やし続けています。過去3回のリアル開催の来訪者数を比べると、2018年は約2800名、2022年は約3100名だったのに対し、今回はなんと5000名超の方々に足をお運びいただきました。IKOへの注目度は、回を重ねるたびに大きく高まっているといえそうです。

今回の注目ポイントは「MX」「エコ」「CRB」の3本立て

エコを意識して白と緑を基調にした今回のIKOブースに、吸い込まれるように続々と人が訪れる

多くの来場者を引きつけた今回のIKOブースの注目ポイントは、大きく分けて3つありました。まずは、IKOの直動製品の中で最高峰の精度を誇るCルーブリニアローラウェイスーパーX「MX Master Grade」です。標準の超ロングユニットに対して脈動を大幅に低減したこのモデルは、高精度で高品位な加工が要求される超精密加工機などの軸案内に最適な製品。低脈動の頂「走行振れ0」に本気で挑んだ次世代リニアローラウェイスーパーXのコンセプトモデル「ZERO」も展示し、現時点の到達地点について動画などで解説しました。

2つ目のポイントは、全世界が共に目指す「カーボンニュートラル」の実現に資するIKOのエコプロダクツ製品群です。ご存知の通り、IKOはベアリングに欠かせない潤滑油のメンテナンスフリーを実現した「Cルーブシリーズ」を、業界に先駆けて開発しました。さらに近年では、自然蒸発という従来の潤滑油の課題を可能な限り解消し、半永久的なメンテナンスフリーを実現した「液晶潤滑シリーズ」も展開。こうした各製品が今とこれからの世界にどのような付加価値を提供し得るかについて、製品の実物を展示しながら紹介しました。

最後3つ目のポイントは、高負荷容量なのにコンパクトな軸受として定番の「クロスローラベアリング(CRB)」です。複雑な荷重を同時に受けることができるCRBは、産業用ロボットや工作機械、医療機器など、今の社会の軸として不可欠な各種機械装置の旋回部などに広く活用されています。本製品をはじめ、IKOが日本で初めて開発に成功したニードルベアリングの多種多様なモデルを展示しました。

来場者たちから高い注目を集めた次世代コンセプトモデル「ZERO」

製品と動画とデモ機が並んだMX Master Gradeのブース
走行振れゼロに本気で挑んだ次世代LRX「ZERO」のコンセプトモデル

来訪者から高い注目を集めていたのは、メインの1つとしてIKOブースの入り口付近に設けられたMXの展示です。中でもやはり「ZERO」の現在地には興味津々の様子で、走行振れ数値「5nm」を目の当たりにした来訪者たちは、皆一様に驚きの表情を浮かべていました。ZEROの実物と動画を熱心に見比べていた工作機械設計者の男性は「超精密旋盤を作ろうという話が持ち上がっていて、精度ならIKOだと思ってここを訪れたら、想像以上のものが展示されていて驚いた。信じ難いほどの精度だが、IKOならやりかねない。ミクロを超えてナノのレベルの精密さを求めるとなると、信頼できるのはやっぱりIKO。試作機への導入も検討してみたい」とお話いただきました。

説明員たちの丁寧かつ実直な対応にも高評価

来場者目線でIKO製品の提供価値について解説する説明員

今回の展示は、製品の実物とデモ機、動画に加えて、全国各地から集められたエキスパートたちによる丁寧な説明で、IKOがお客様や社会に提供し得る価値をわかりやすく伝えるスタイルとなりました。派手な演出に頼るのではなく、技術や品質の定量的な到達地点を提示した上で、それがお客様課題をどう解決するのかを説明員たちが解説。実際、IKOブースでは、製品の一つ一つをじっくりと時間をかけて観察する来訪者が多く、来訪者と説明員の長時間に及ぶ対話も印象的でした。説明員からの解説に耳を傾けながら、ブース内の隅々まで見て回った工作機械メーカーの男性は「説明がわかりやすくて助かりました。自分が使用するレベルの機械だと、国内ベアリングメーカーの品質に差を感じることは正直ありません。ただ、スタッフの対応力の高さはIKOが一番だと思います。それは不具合があった時の対応などによく表れます。これからもIKOを使い続けていきます」とお話いただきました。

アライアンスパートナー製品の展示も

IKOのアライアンスパートナー・SCHAEFFLER製品もブースの一角に展示

また今回は、アライアンスパートナーであるSCHAEFFLER製品もブースの一角で展示しました。主に日本国内に強いIKOと、欧州に強いSCHAEFFLERという両社は、互いの強みを生かし、また課題を補完し合う関係。それぞれの販売網を活用するだけでなく、両社の製品の組み合わせによるソリューションなども提供しています。 今回のジムトフでは、同社のベルトを使ったアクチュエータや、欧州では一般的というローラースクリューなど、IKO製品にはない付加価値を持ったSCHAEFFLER製品が並びました。

2月に宇都宮でプライベートショーを開催

コロナ禍の影響でオンラインの活用が広がったとはいえ、やはり現ユーザーや潜在顧客とリアルでつながる展示会は、IKOのビジネスにとって欠かせない舞台です。IKOは、これからもリアルとバーチャルの両輪で、お客様との接点を設けていきたい考えです。また、2025年2月20日、21日には宇都宮で自社単独開催のプライベートショー「IKO Today in 宇都宮」も開催予定。お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。ベアリングとその関連機器に課題をお持ちの場合は、IKOの説明員がその課題に寄り添い、ブレークスルーのヒントを提示してくれるはずです。




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