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社長メッセージ

株主・投資家の皆様へ

 株主・投資家の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様には、日頃から日本トムソングループの活動にご理解とご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。

 日本トムソングループでは「社会に貢献する技術開発型企業」という経営理念のもと「IKO」ブランドを掲げ、各種機械の重要要素であるベアリング(軸受)および関連機器などの製造・販売をグローバルに展開しています。

 当社は、2018年4月より3年間にわたり「IKO中期経営計画2020 CHANGE & CHALLENGE〜Next Stage -ACCOMPLISH-」を実施してまいりました。国内での生産はもちろん、海外生産子会社であるIKOトムソンベトナムや中国UBCをはじめとした日本トムソングループ全体でのグローバル供給体制の強化、当社技術を活かした産学連携などによる新製品の開発、知財戦略の強化、新人事制度の導入、新基幹システムによる製品別採算管理や営業戦略の立案といった諸施策に取り組むなど、あらゆる経営資源を最大限に活用し、高収益体質の確立を目指してまいりました。

 その結果、中計の初年度である2019年3月期においては、過去最高である売上高を記録しましたが、米中貿易摩擦やコロナ禍といった目まぐるしい市況変動のなかで安定的な収益の確保という面では課題が残りました。


変動や変化に強く、持続的な成長を実現

 昨今の技術革新やSDGsへの高まり等により社会的価値観の変化は急速に進んでいます。AIやIoT、5Gの伸展に加え、各種機械の自働化や輸送用機器のEV化などを背景とした当社ターゲット業界の市場拡大と同時に、お客様のニーズはますます高度化・多様化してきており、機械要素部品の重要性はさらに高まっていくものと考えています。

 このような環境下において、市況変動や社会変化への対応を強化することで安定的な利益を確保し、将来にわたり持続的な成長を実現していくため、当社では2021年4月より「IKO中期経営計画2023~深化・挑戦・変革~」をスタートさせました。新たに「深化」「挑戦」「変革」の3つを基本方針とし、日本トムソングループ全体が一体となり、お客様へご提供する価値を高めるとともに、価値を共に創り出してまいります。

 まず「深化」では、高付加価値製品やサービスの提供、製品のさらなる高品質・高精度化に加えまして、日本トムソングループ全体での生産リードタイム短縮など、これまで当社の「強み」として培ってきた既存ビジネスをさらに深掘りし、将来への成長原資をしっかりと確保するべく取り組みます。

 次に「挑戦」では、産学官やパートナー企業との戦略的な提携強化により、お客様のニーズを的確に捉え、独創的な新製品の開発や新しい価値の共創に挑戦します。

 最後に「変革」では、グローバルで活躍できるリーダーの育成をはじめ、DXの推進などにより強靭な組織基盤を構築し、日本トムソングループ全体がOne-Teamとなりお客様をはじめ様々なステークホルダーとしっかりつながることで「深化」と「挑戦」の実行を支えます。

 また、全従業員が長期目線で課題に取り組むためにIKO VISION 2030『売上高1,000億円以上 営業利益150億円以上 ROE 10%以上』を設定しておりますが、中期経営計画2023の目標としては、不安定な事業環境のなかでも安定的で確実な企業価値向上を目指すため、中計期間の3か年平均で『営業利益45億円以上、ROE 5%以上』とし、長期目標達成に向けた重要なマイルストーンと位置づけ、将来の成長を確実なものとするべく取り組んでまいります。


日本トムソンのサステナブル経営

 持続的な成長の実現には、中期経営計画の達成による経済的価値の向上だけでなく、サステナブル経営を通じた社会的価値の向上も重要と考えています。そこで、当社ではSDGs宣言としまして、新たに6つのIKOグループマテリアリティを特定し、環境・社会課題の解決に向けた取組みを積極的に推進してまいります。今後とも、日本トムソンを末永くご支援くださるようお願い申し上げます。




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