当社および連結子会社(以下、当社グループ)は、針状ころ軸受および直動案内機器等(以下、軸受等)ならびに諸機械部品の製造・販売を単一の事業として運営しているため、セグメントごとの生産規模および受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。
このため、生産、受注および販売の状況については、「4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に含めて記載しております。
当第3四半期連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。
当第3四半期連結会計期間(平成22年10月1日~平成22年12月31日)におけるわが国の経済は、長期化する円高の影響や景気対策の息切れ等により一時的に弱まりました。海外経済は、欧州の一部で回復が遅れているものの、各国の政策効果や新興国の経済成長等により、概ね堅調に推移しました。
このような情勢のもとで、当社グループといたしましては、売上高を確実に回復させるとともに、引き続き、収益構造の改善とさらなる強固な事業基盤の構築を図るための諸施策を推進しました。
販売面につきましては、販売政策の柱となる「ユーザーに密着した提案型営業活動」を推進し、既存顧客との取引深耕や新規市場開拓等に注力しました。さらに、中国においては市場開拓と販売拡大を加速させ、グループ全体の業容拡大を図るために、連結子会社である艾克欧東晟商貿(上海)有限公司において、新たに北京、広州および武漢に販売拠点を開設しました。
生産面につきましては、エレクトロニクス関連機器や工作機械向けを中心とした受注の回復に対し、供給能力の向上に努めました。
地域別に市況をみますと、国内市場は、当連結会計年度の初めより需要が旺盛であった半導体製造装置や電子部品実装機等のエレクトロニクス関連機器向けは後半にかけてやや鈍化しましたが、工作機械産業向けの回復は順調でありました。アジア地域は、中国の内需拡大を反映したインフラ投資向けをはじめとして、需要は概ね堅調に推移しました。北米・欧州地域は、エレクトロニクス関連機器、精密機械、代理店向け等を中心に引き続き緩やかな伸びを示しました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間の連結売上高は、円高の影響は受けたものの、前年同期に比べ62.3%増の11,049百万円となりました。収益面につきましては、増収・増産効果のほか、経費削減および原価の低減等に注力した結果、営業利益は1,334百万円(前年同期は営業損失1,961百万円)となり、経常利益は1,189百万円(前年同期は経常損失2,055百万円)、四半期純利益は865百万円(前年同期は四半期純損失1,075百万円)となりました。
また、当第3四半期連結会計期間における軸受等の生産高(平均販売価格による)は10,177百万円(前年同期比122.0%増)となり、軸受等ならびに諸機械部品の受注高は10,332百万円(前年同期比40.7%増)となりました。
セグメントについて、当社グループは、軸受等ならびに諸機械部品の製造・販売を主な単一の事業として運営しているため、記載を省略しております。なお、部門別売上高では、軸受等は9,627百万円(前年同期比65.1%増)、諸機械部品は1,422百万円(前年同期比45.3%増)となりました。
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部門別売上高
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区分
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前第3四半期連結会計期間
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当第3四半期連結会計期間
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比較増減
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(自 平成21年10月1日
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(自 平成22年10月1日
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至 平成21年12月31日)
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至 平成22年12月31日)
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金額(百万円)
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比率(%)
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金額(百万円)
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比率(%)
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金額(百万円)
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伸び率(%)
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軸 受 等
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5,830
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85.6
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9,627
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87.1
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3,796
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65.1
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諸機械部品
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979
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14.4
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1,422
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12.9
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443
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45.3
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売上高合計
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6,810
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100.0
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11,049
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100.0
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4,239
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62.3
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なお、経営成績の分析における記載金額には、消費税等は含まれておりません。
資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,751百万円増加し85,014百万円となりました。これは主に、現金及び預金5,233百万円、受取手形及び売掛金3,655百万円等の増加と、有形固定資産927百万円、投資その他資産1,464百万円等の減少によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ5,924百万円増加し33,786百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金3,706百万円、未払法人税等1,182百万円、借入金613百万円等の増加によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ827百万円増加し51,227百万円となりました。これは主に、利益剰余金1,574百万円の増加と、評価・換算差額等743百万円等の減少によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、第2四半期連結会計期間末に比べ750百万円増加し21,356百万円となりました。また、前年同期に比べ6,301百万円増加しております。
営業活動により得られたキャッシュ・フローは、前年同期に比べ302百万円増加し919百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,189百万円、減価償却費664百万円、仕入債務の増加額409百万円等による収入項目と、売上債権の増加額583百万円、たな卸資産の増加額730百万円等の支出項目との差額によるものであります。
投資活動により支出されたキャッシュ・フローは、前年同期に比べ208百万円増加し467百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得等によるものであります。
財務活動により得られたキャッシュ・フローは、前年同期に比べ1,481百万円減少し352百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入500百万円、短期借入金の純増額299百万円、長期借入れの返済による支出130百万円、配当金の支払額315百万円等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
なお、当社は、財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は、次のとおりであります。
当社は、当社の企業価値が、「社会に貢献する技術開発型企業」という企業理念に基づいて、永年にわたり蓄積してきた営業・技術・生産のノウハウ等を駆使した機動性のある企業活動に邁進し、国内外の社会の発展に貢献することにより、株主の皆様をはじめとした多くのステークホルダーの皆様共同の利益を向上させていくことにその淵源を有することに鑑み、特定の者またはグループによる当社の総議決権の20%以上に相当する議決権を有する株式の取得により、このような当社の企業価値または株主の皆様共同の利益が毀損されるおそれが存する場合には、かかる特定の者またはグループは、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として不適切であるとして、法令および定款によって許容される限度において、当社の企業価値または株主の皆様共同の利益の確保・向上のための相当な措置を講じることを、その基本方針といたします。
当社は、平成21年5月18日開催の取締役会において、基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組みの一つとして、平成19年5月14日に導入した当社株式の大規模買付行為に関する対応方針に所要の変更を行ったうえで(以下、変更後の対応方針を「本プラン」といいます)、継続することを決議し、平成21年6月26日開催の当社第60回定時株主総会において株主の皆様のご承認をいただきました。また、当社は本プランの継続に伴い、独立委員会を引き続き設置しており、独立委員会委員として、伊集院功、齊藤聡、佐藤順哉、武井洋一の4氏を選任いたしました。
本プランの概要は、以下に記載のとおりですが、本プランの詳細につきましては、当社ホームページに掲載の「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)の一部変更および継続に関するお知らせ」をご覧下さい。(参考URL: http://www.ikont.co.jp/)
本プランは、大規模買付者に対して事前に大規模買付行為に関する必要な情報の提供および考慮・交渉のための期間の確保を求めることによって、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が適切に判断されること、取締役会が、当該大規模買付行為に対する賛否の意見または代替案を株主の皆様に対して提示すること、あるいは、株主の皆様のために大規模買付者と交渉を行うこと等を可能とし、もって当社の企業価値ないし株主の皆様共同の利益の確保・向上を実現することを目的としています。
次のアからウのいずれかに該当する行為またはその可能性のある行為がなされ、またはなされようとする場合に、本プランに基づく対抗措置が発動される場合があります。
ア 当社が発行者である株券等に関する当社の特定の株主の株券等保有割合が20%以上となる当該株券等の買付けその他の取得
イ 当社が発行者である株券等に関する当社の特定の株主の株券等所有割合とその特別関係者の株券等所有割合との合計が20%以上となる当該株券等の買付けその他の取得
ウ 上記アまたはイに規定される各行為の実施の有無にかかわらず、当社の特定の株主が、当社の他の株主(複数である場合を含みます。以下、本ウにおいて同じとします)との間で、当該他の株主が当該特定の株主の共同保有者に該当するに至るような合意その他の行為、または当該特定の株主と当該他の株主との間にその一方が他方を実質的に支配し、もしくはそれらの者が共同ないし協調して行動する関係を樹立する行為(ただし、当社が発行者である株券等につき当該特定の株主と当該他の株主の株券等保有割合の合計が20%以上となるような場合に限ります)
大規模買付者には、大規模買付行為の開始または実行に先立ち、意向表明書および大規模買付情報を提出・提供していただきます。
取締役会は、対価を現金(円貨)のみとする公開買付けによる当社の全ての株券等の買付けが行われる場合には、最長60日間、それ以外の場合には、最長90日間の期間を、取締役会評価期間として設定し、当社の企業価値および株主の皆様共同の利益の確保・向上の観点から企図されている大規模買付行為に関して評価、検討、意見形成、代替案立案および大規模買付者との交渉を行うものとします。
独立委員会は、大規模買付者が大規模買付ルールにつきその重要な点において違反した場合で、取締役会がその是正を書面により当該大規模買付者に対して要求した後5営業日以内に当該違反が是正されない場合には、原則として、取締役会に対して、大規模買付行為に対する対抗措置の発動を勧告します。
他方、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合、独立委員会は、原則として、取締役会に対して、大規模買付行為に対する対抗措置の不発動を勧告しますが、大規模買付ルールが遵守されている場合であっても、当該大規模買付者がいわゆるグリーンメイラーである場合等一定の事情を有していると認められる者である場合には、取締役会に対して、対抗措置の発動を勧告します。
取締役会は、独立委員会の勧告を最大限尊重したうえで、対抗措置の発動または不発動その他必要な決議を行うものとします。なお、取締役会は、一定の場合には、対抗措置を発動するか否かを株主の皆様に問うべく株主総会を招集することができるものとします。
当社が本プランに基づき発動する大規模買付行為に対する対抗措置は、原則として、新株予約権の無償割当てによるものを想定しておりますが、会社法その他の法令および当社の定款が取締役会の権限として認めるその他の措置を発動することが相当と判断される場合には、当該措置が用いられることもあり得るものとします。
本プランは、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を制定した上で、導入されたものです。
当社は、本プランの必要性および相当性を確保するために独立委員会を設置し、取締役会が対抗措置を発動する場合には、その判断の公正を担保し、かつ、取締役会の恣意的な判断を排除するために、独立委員会の勧告を最大限尊重するものとしています。
本プランにつきましては、第60回定時株主総会において、株主の皆様のご承認をいただきました。
取締役会は、本プラン上必要な事項について、適用ある法令等および金融商品取引所規則に従って、適時適切な開示を行います。
本プランの有効期間は、第60回定時株主総会における本プランの承認時から第60回定時株主総会終了後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会後最初に開催される取締役会の終結時までとします。ただし、かかる有効期間の満了前であっても、株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合、または取締役会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合、本プランはその時点で廃止されるものとします。
本プランの効力発生時には、新株予約権の発行自体は行われません。したがって、本プランが本プラン効力発生時に株主の皆様の権利および経済的利益に直接具体的な影響を与えることはありません。
対抗措置として新株予約権の無償割当てが行われた場合においても、保有する当社株式一株当たりの価値の希釈化は生じるものの、保有する当社株式全体の価値の希釈化は生じないことから、株主の皆様の法的権利および経済的利益に対して直接的具体的な影響を与えることは想定しておりません。ただし、例外事由該当者については、対抗措置が発動された場合、結果的に、その法的権利または経済的利益に何らかの影響が生じる可能性があります。
当社は、前記② 1)記載のとおり、本プランは、企業価値ないし株主の皆様共同の利益の確保・向上をその目的としており、基本方針に沿うものと考えます。特に本プランは、1)株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合には、本プランは、その時点で廃止されるものとしており、その存続が株主の皆様の意思にかからしめられている点において、株主の皆様のご意思を重視していること、2)大規模買付行為に関する評価、検討、意見形成、代替案立案および大規模買付者との交渉を行うにあたり、取締役会が、独立した第三者的立場にある専門家の意見を取得できること、3)独立性の高い独立委員会の設置を伴うものであり、対抗措置の発動に際しては必ず独立委員会の勧告を経る仕組みとなっているうえ、独立委員会は、更に独立した第三者的立場にある専門家の意見を取得できること、4)対抗措置の発動、不発動または中止に関する判断の際に拠るべき基準が設けられていることなどから、当社は、本プランが当社の企業価値ないし株主の皆様共同の利益を損なうものではなく、当社の取締役の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
当第3四半期連結会計期間の研究開発費の総額は222百万円であります。